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ドローン型新人との正しい接し方

様々な場面で貢献が期待できるが、ルールを守った運用や使用者の技量が必要

毎年の新入社員がどんなタイプかを分析している、公益財団法人日本生産性本部によると、2016年度は「ドローン型」だったそうです。
能力面では、様々な場面での活用が期待される。ただし夜間および目視外の使用には制限が多く、使う側の技量を問われるという特徴が、似通っているとのこと。いかがでしょう。思い当たる節はありますか。
それを裏付ける統計結果も出ています。同じく日本生産性本部の「2016年度新入社員春の意識調査」によると、「残業が少なく、平日でも自分の時間を持て、趣味などに時間が使える職場」を好む割合が、過去最大の74.7%だったそうです。一方で、「仕事の手順は、細かいところまで決めておいて欲しい」と思う人の割合は57.2%と、こちらも過去最大でした。「夜間および目視外の使用には制限が多く」という分析は、統計的に概ね当てはまっていたようです。

残業が少なく、平日でも自分の時間を持て、趣味などに時間が使える職場がいい
残業が少なく、平日でも自分の時間を持て、
趣味などに時間が使える職場がいい
仕事の手順は、細かいところまで決めておいて欲しい
仕事の手順は、細かいところまで決めておいて欲しい

特に「夜間」、例えば残業については、企業でのトラブルや、その改善に向けた政策などが、入れ替わり立ち替わり報道され、社会的な注目度は高まり続けています。2016年度の新入社員だけの傾向なら、やりすごす手もあるのでしょうが、そうは問屋が卸してくれないご時世です。

トラブルを防ぐにはワークライフバランスへの配慮や適性の見極めが必要

では本題の「夜間および目視外の使用には制限が多く」という、ドローンのような新入社員の特徴を踏まえた、接し方の話に入ります。まず挙げられるのが、ワークライフバランスを意識した、タイムマネジメントです。ただしワークライフバランスを考える際は、先ほどの「平日でも自分の時間を持て、趣味などに時間が使える職場」という、新入社員の希望を鵜呑みにしないことをお勧めします。
アフター5を活かした人間的成長、例えば勤務中にはできない自己啓発の時間を作ってもらうことで、心身とも健全で、持続的なパフォーマンスの向上を目的に行うものです。そこのあたりの詳細は、「管理職のタイムマネジメント研修」のページでご確認ください。管理職のタイムマネジメント研修

ただし、これは会社の仕組みに関わる内容を多く含んでいますので、より日常的に取り組みやすい話をします。
残業の原因として、最近よく取沙汰されるのが、過剰サービスの問題です。需給バランスが供給過多に進むことで、顧客の立場が強くなり、供給側がそれに応えようとする中で、業務負荷が高まり続け、時には悲惨な事故を起こしています。対策としては、シンプルに「何をどこまでやればいいか」を、明確に示すという手があります。そうすると片方で「何をやめるか」「どこで止めるか」も意識するため、負荷を抑える効果が期待できる訳です。

私の会社でこの前、社員に好評だったお弁当屋さんに、配達をお願いできなくなったという、お知らせがありました。先方の移転により、ここが対応エリア外になってしまったのだそうです。おいしいから人気があったわけですが、その品質を保つために、配送範囲というサービスレベルを、明確に制限されていたということです。
どんな仕事を、どのレベルの品質やスピードで提供するかを示す。実践に向けて、レベルをしっかり測定する。その結果に基づいて、社員の適性を推し量り、的確に配置する。このようにPDCAを進めていけば、ドローン型新人の課題であった、残業を減らせる上に、目視外の活動も、安心して任せられます。また、このサービスレベルの社内外に向けて告知・浸透させていけば、顧客に提供できる価値は、継続的に底上げされていきます。
典型的な「言うは易し行うは難し」な取り組み内容ではありますが、地道な努力により、社員と会社と顧客との間に確かな信頼関係が育まれ、事業の手堅い進展につながっていけば、万々歳ではないでしょうか。

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